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一二三 |
十兵衛の後は、これまた行きたくてしょうがなかった吉祥寺のお店へ。
その名は、一二三。 既に20年近い店歴を誇るお店ですが、その内容はアバンギャルド。 見た目はまるで日本蕎麦のようであり、実際に麺にはそば粉が使われていてスープも独特、しかも店の所在をアピールすることもなく、細長いバーのような店内では今では珍しくもないジャズが昔からかかっていたという、、、
興味を惹かれない方がおかしいという物です!(また正統化)

場所は、JR中央線吉祥寺駅北口から五日市街道?に出て左折し、交番まで来るとその正面にあります。 ていうか最初は店の場所がわからなくて、2回通り過ぎてしまいました。 マンションの一階の店舗が並んでいる真ん中辺りにその店とわかるものは、ほんとに小さな「一二三」と書かれた紙切れみたいな板だけしかありません。 少し階段を下っていくと店の入り口から中が見えます。 午後1時過ぎの入店で、なんと先客0!後客は1。 これだけの有名店なのに、ノーゲストな事にビックリ!

店内はカウンター12席のみ。 薄暗くてホントにバーのような雰囲気。 ジャズもそこはかとなくかかっていて全く違和感なし。 白髪を軽く後ろでしばった店主は嫌味のない笑みを浮かべて迎えてくれましたが、助手のお姉さんは余裕がないのか愛想がないのか固い表情をしながらずーーと煮干しやカツオなどダシの入った布袋を洗ったり調節?したりしてました。 でもタイプでした♪
メニューは3種類と、トッピングとビールのみ。 一二三そばと味玉子を注文。

一二三そば 900円 味玉子(純粋名古屋コーチン) 150円
味のある店主が作るそのラーメン(というかそば)は、全ての用意を済ませてから麺を茹で始め、1分にも満たない時間でサッと上げて盛り付けられます。 しかしその動作には職人の技が垣間見え、見てても楽しい。
見た目はほんとに蕎麦みたい。 麺も写真で見るより全然日本蕎麦っぽいです。 名古屋コーチン、煮干し、カツオ、昆布などでとったダシ汁は、これまた日本蕎麦のように醤油とみりんなどが濃い目。 ですが、しっかりとダシの味も効いていてかなり独特です。 普通のラーメンの感覚で飲んでいるとかなり甘みが強いですが、なぜか飽きない、、、
小麦粉がメインながらそば粉もしっかり主張している低加水の細麺は、上げたんじゃないかってくらいしなやかさとは無縁で、かなり固め。 しかも箸で取ると、部分的に反ってます。 なのでコシが強く食感も固め&ザラつく感じがまた独特。 これをラーメンというのか微妙ですが、考え尽くされているのは充分伝わってきます。 スープと麺の両方がしっかり蕎麦寄りにシフトしているので、その相性も良好です。
具のチャーシューはしっかり目の食感で肉そのものがうまく、味付けは薄め。 茎ワカメはヌルコリした食感がこれまたこのラーメンに独特のキャラクターを与え、当然違和感は全くなし。 普通のワカメでも合うんでしょうけど、茎ワカメをチョイスするところに一角ならぬ拘りを感じます。 海苔とネギは普通で、純粋名古屋コーチンという味玉子はかなり固めのゆで卵で、正直自分にはその旨さがよくわかりませんでした。
いろんなラーメン屋をめぐっていると、たまにこういう「すごく作り込まれていて、レベルが高くて、ら〜ナビでも星がたくさん付いてる」お店なのに、客が少ないお店に出会います。 でもそういうお店にはやっぱり理由があるんだなぁと思われます。 自分が思うこの店は、その独創性ゆえにラヲタからは一回で敬遠され、そば好きにも好かれず、頻繁に食べるには値段も高いし味も独特だから、、、かな?
汁なし麺屋やトマト、チーズなどの食材を使ったラーメンのボーダーレスが進んでいますが、20年近く前からやっているお店でその事を考えさせられるとは思いもしませんでした。
■住所 東京都武蔵野市吉祥寺北町1-10-22
■営業時間 12:00〜19:00(月〜金) 12:00〜15:00 17:00〜19:00(土・日・祝)
■定休日 火曜日(不定休有)
2008.4.3
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